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自宅購入を想定したライフプランの考え方

自宅購入を検討する際に、将来的なライフプラン(人生設計)をどのように考えていけばいいのか、お悩みの方も多いと思います。

一戸建ての家を購入するか、マンションを購入するかも大きな選択となるでしょう。

今回は住宅購入を想定する場合における、ライフプランの考え方について、概要を説明します。

著者 Jimmy
HP FP(ファイナンシャルプランナー)試験 合格研究室
所属団体 日本FP協会日本マンション管理士会連合会、他
資格 CFP®認定、AFP認定、FP2級、FP3級、マンション管理士、宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、日商簿記2級、他

 

将来を見据えたライフプランの考え方

人生100年時代と言われるようになり、長期的にどのようなライフプランを持って生きていくかが重要になって来ています。

ライフプランを考えるにあたって重要なポイントをご紹介します。

ライフプランとライフイベント

ライフプランとは、おもに金銭的収支に配慮しながら人生を設計していくことを指します。

労働の対価として、または年金でいくら収入があるのか、生活において必要な支出はどれぐらいなのか、将来に渡って年度単位でシミュレーションをしていくものです。

また、人生においてどのようなライフイベントが発生するかにより、シミュレーション上の収支額が大きく変わってきます。

具体的なライフイベントとしては、就職や結婚、自宅の購入や子育て、進学、自動車購入など、普段の生活の中で起こる出来事を指します。

ライフイベントと収支の検討

ライフプランを考えている方の中には、将来の支出に対する漠然とした不安を、現時点で持っている方も多いでしょう。

自分自身のライフイベントと照らし合わせて、将来における収支を具体的に見積もっていくことが大切です。

現状独身なのか、結婚しているのか、更に子どもができて新たにマイホームを検討したいのか、各ライフイベントが発生する段階で支出が大きく変わってきます。

収入面においても、現状の会社で暫く就業するのか、またはキャリアアップを図って転職するのか、さらに独立するのか、年金生活者なのかで大きく変わって来るでしょう。

そのようなご自身の将来を想定しながら、具体的な収支額を設定していくこととなります。

年度末の貯蓄残高

ライフプランはキャッシュフロー表などの収支表を用いて、具体的な収支額を見積もることが必要です。

その際に年度の貯蓄残高が必ずプラスになるように、ライフプランを設計する必要があります。

さらに、通常使用する当座資金と長期的に貯蓄や運用する資金の、各資金管理も重要です。

ライフプランにおいて最も重要な自宅の購入

ライフプランを設計する中で最も重要であり、高額となるのは自宅の購入ですが、多くの方が住宅ローンを組んで購入するでしょう。

自宅の購入にあたって、年間のローン返済額や固定資産税、駐車場代が発生する場合などは住宅関連費として見込みます。

購入物件が一戸建ての家か、マンションかにより将来的な支出の考え方が少し違うので、具体的に確認していきます。

住宅ローンの検討

贈与や預貯金で自宅を一括購入する方はほぼ少数であり、大半の方が住宅ローンと組み合わせて購入しています。

現在の保有資金残高や将来の収支予測をもとに、どれぐらい借りて何年で返済できるのか、金融機関とともに無理のない借入額をシミュレーションしていく必要があるでしょう。

返済期間や、金利が固定であるか変動であるかによっても、毎年の返済額が変わってきますので、金利変動リスクを想定しながら検討していく必要があります。

一戸建ての家を購入

ローンを組むにあたって、一戸建て購入の場合は、住宅性能によってはマンション購入以上に住宅ローン金利で有利な場合があります

金利が有利になれば、トータルで返済する金額がそうでない場合に比べて少なくなるでしょう。

一方で、マンションの様に定期的に大規模な修繕を行うものではなく、所有者自らの責任でメンテナンスをする必要があるため、ライフプランにおいて将来的な自宅修繕費用を見込んでおく必要があります。

マンションを購入

マンションの場合は、余程のことが無い限り、将来的に一時的な費用が発生することは一戸建てに比べ少ないと考えられます。

理由は、大半のマンションにおいて、将来の大規模修繕を予め想定し、マンション全体で毎月修繕積立金という形で徴収しているためです。

マンションの修繕積立金は年間のランニングコストの中には含まれることとなり、一戸建てと比べ修繕費用が平準化することが特徴です。

住居関連費以外のライフプラン費目も確認

ライフプランの中で多くを占める住居関連費以外にも、支出を想定しておかなければならない費目があります。

住居関連費とともに、これらの費用も具体的に加味しながら、ライフプランを検討するとよりよいでしょう。

基本生活費

食費や交際費、通信費、被服費、水道光熱費、生命保険料など、普段の生活に欠かせない費用を見込んでおく必要があります。

将来的に家族が増える場合は、一時的に膨らむことがありますので、想定しておく必要があるでしょう。

教育費

子どもの成長に伴って必要となる費用ですが、どのような進路に進むかで大きく変わってきます。

例えば、中学から大学まで私立に行く場合と、中学から大学まで国公立に行く場合では、大学の学部によっては数百万〜1,000万以上の差が出てきます。

さらに、中学受験する場合は塾通いの費用が掛かったり、大学院まで行く場合はさらに学費が掛かってくることも想定しておく必要があります。

車両費

若い世代を中心に、都市部では自動車の所有から共有にシフトしていると言われていますが、まだまだ郊外を中心に必要性も高いでしょう。

自動車所有の場合は、年間のガソリン代や自動車保険などのランニングコストや買替費用、さらに車検費用など、所有する間は多額の費用支出が発生するため、見込んでおく必要があります。

その他費用

上記に含まれないような費用が該当します。

子どもの結婚費用やお祝い金、家族で旅行する費用、予備費用などもライフプランで見込んでおくとよいでしょう。

まとめ

自宅を購入する場合、購入価格や住宅ローン金額だけではなく、住居関連費以外で発生する将来的な費用を、ライフイベントとともに考えていくことが大切です。

検討の結果、将来的に無理のないローン返済が行えるとともに、長い余生に毎年いくら残すことができるのか、ライフプランもより明確にすることができるでしょう。

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