「塾の先生が英語で子育て」(https://www.jukupapa.com/)というブログを運営している「塾パパ」と申します。
ブログでは主に、楽しく英語を学ぶ方法をご紹介しています。
英語を話せるようになりたい!
海外映画、ドラマ、アニメを英語でもわかればもっと楽しめそう!
英語を使った仕事をしてみたい!
などなど。
憧れますよね。
でもなにからすればいいの?
もう一度英語の勉強をするのは大変。
文法書や単語帳は見たくない。
仕事もあるし、まとまった勉強時間をとるのは難しい。
そんな方におすすめの方法のひとつは英語多観です。
英語の動画・映像をたくさん観ることで、子どもが自然と日本語をマスターするのと同じように、英語をマスターできるようになります。
この記事では、英語多観とそのコツ、取り組み方、初心者におすすめの動画をご紹介します。
この記事を読んで頂ければ、英語多観に挑戦してみようかなと思っていただけるかもしれません。
著者 | 塾パパ |
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HP | 塾の先生が英語で子育て |
@juku_papa |
英語多観とは
英語多観とは、文字通り英語の動画をたくさん観ることです。
動画は好きなものでOKです。
映画でも、ドラマでも、アニメでも自分が好きなものを、英語で観るだけで、英語が聞き取れるようになり、内容が理解できるようになっていきます。
英語多観の効果
ただ「本当にこんなことで英語が分かるようになるの?」と思われるのではないでしょうか。
私も同じように思っていました。
参考として、私の体験談を紹介したいと思います。
私には現在7歳の娘がおり、娘に英語を話せるようになってほしいと思い、自宅で娘と英語学習に取り組んでいます。
そのひとつとして、娘と英語のアニメを観ています。
はじめは英語字幕がある方が分かりやすいので、英語字幕を付けて娘と英語アニメを観ていたのですが、娘に「英語を消して」と言われたことがきっかけで、字幕を消すようになりました。
ただはじめは、字幕なしで英語アニメを観ることをつらく感じていました。
娘が観ているので字幕を付けるわけにもいかず、我慢して観ていました。
そしてだんだんと英語アニメを字幕なして観ることが苦にならなくなり、初めて見る英語アニメでも理解できる内容が多くなってきました。
1年後には、初めて見る映画でも8割以上理解できるものが多くなってきました。
また娘も幼児向けのアニメなら、内容も理解しながら観ることができるようになってきました。
英語多観は、大人にも子どもにも効果的な方法です。
しかも楽しみながら、趣味の延長として取り組むことができるので、無理なく続けることができます。
自然とたくさんの英語に触れることができるので、どんどん英語力が高まり、聞き取れる、理解できる内容も増えていくため、効果も実感しやすい方法です。
英語多観の方法
英語多観の方法はとてもシンプルです。
それは英語動画を字幕なしでたくさん観ることです。
短い動画であれば数分のものもあり、隙間時間でも十分取り組むことができます。
普段から動画を見る習慣がある方であれば、その一部を英語にするだけで、簡単に日常生活の中に取り入れることができます。
だだ、闇雲に見るだけではその効果を感じるのには時間がかかります。
2つのポイントに気を付ければ、効果的に取り組むことができます。
英語多観のコツ
英語多観のコツは2つあります。
1. 自分のレベルに合ったものを観る
私は娘と英語多観に取り組む前、NBAが好きで毎日NBAの試合を見ていました。
どのくらい観ていたかというと、1試合約3時間×年100試合×5年=1500時間=62.5日も英語で観ました。
これだけ見れば英語力が飛躍的に、爆発的に向上しそうだとは思いませんか。
しかし現実はほとんど効果がなく、海外映画を観てもわかるようになりませんでした。
一方、娘と英語アニメの多観をした時間は、1年間で1話約30分×週3話×52週=78時間=3.25日です。
娘と英語アニメを観た時間は、NBAの時間の約5%の時間と圧倒的に少ないです。
圧倒的に少ないにも関わらず、その効果は絶大でした。
NBA動画も今であれば、英語で観てもかなりの内容が理解できるようになりました。
英語多観においてもっとも重要なことは、自分に合ったレベルの内容を観るということです。
私は身をもってそのことを実感しました。
簡単な英語アニメからはじめ、少しずつその内容を変えていくことで英語は理解できるようになっていきます。
2.楽しめるものを選ぶ
私は幸いなことに、娘に「英語を消して」と言われ、字幕なしで英語を観る環境を作ることができました。
私がはじめ感じたように字幕なしで英語の動画を観続けることは、苦痛に感じることも少なくないと思います。
しかも年齢が高くなるほど、日本語と英語のレベル差は広がっていくため、大人ほど英語で観ることに苦痛に感じる度合いは強くなるように思います。
わからないものを観続けることはつらいものです。
それが英語多観の一番の障害だと思います。
そのため自分が楽しいと思えるもので、簡単なものを観ることがとても大切です。
私も内容がよくわからない英語のNBAを、5年も観続けることができたのは観ることが楽しかったからです。
また英語で観はじめて、分からない、面白くないと思えば躊躇なく途中でやめてOKです。
自分と動画との相性もあるので、自分にとってわかりやすいもの、楽しめるものを選ぶことをおすすめします。
おすすめの動画
英語多観をはじめるのにおすすめの動画は「Peppa Pig」です。
日本でいうアンパンマンのように、イギリスで親しまれているキャラクターです。
おすすめの理由は1話が5分と短く、内容も幼児向けなので、映像から内容を推測しやすく、セリフと映像をリンクして覚えることが簡単にできます。
お決まりのセリフも多いため、見れば見るほど、英語でも内容が理解できること実感できるはずです。
また「Peppa Pig」の20話分(約100分)で使用された英単語を分析したところ、使用された単語の種類は843個でした。
そのうち中学校で習う単語は790個で全体の約94%、中学校で習わない単語は53個で全体の約6%しかありませんでした。
中学校で習わない単語の53個も、例えば「hiccups=しゃっくり」など聞き慣れないものですが、難しい言葉は少なく、知らなくても映像を見れば理解できる単語ばかりでした。
アニメの中で使用された約94%が中学校で習う英単語と分かれば、英語でアニメを楽しむことも、思ったよりできそうだと感じませんか。
やり方を工夫すれば、英語で動画を楽しむことは難しいことではありません。
また他のアニメや映画でも同じように使用された英単語を分析してみました。
その結果を踏まえると、英語レベルで考えた場合のおすすめの動画は次のようになります。
- 1位 Peppa Pig
- 2位 Curious George(おさるのジョージ)
- 3位 ジブリ映画
- 4位 ディズニーアニメ(最近の映画の方が簡単)
- 5位 ティーン向け映画(ハリーポッターなど)
ディズニーアニメやティーン向け映画が英語で楽しめるようになれば、多くの映画も英語で楽しめるようになります。
そうすれば、好きな映画、好きな海外ドラマ、好きなアニメにどんどんチャレンジしてみてください。
どうすれば動画を英語で観ることができるの?
Peppa PigはYouTubeに公式チャンネルがあり、今すぐに英語で観ることができます。
(参照:Peppa Pig – Official Channel)
シリーズものの動画を観る場合は、シリーズの設定を理解するためにも第1話から観ることをおすすめします。
Peppa Pigの第1話は「Muddy Puddles」(泥の水たまり)です。
Curious George(おさるのジョージ)は、NHK Eテレで毎週土曜日午前8:35から放送されており、音声を副音声に切り換えれば、英語で観ることができます。
(参照:アニメ おさるのジョージ – NHK)
ジブリ、ディズニーを含めたほとんどの映画は、日本国内で販売されているDVDやブルーレイディスクにも英語音声が収録されています。
音声を切り換えれば、英語で観ることができます。
なお全てのDVD、ブルーレイディスクに英語音声が収録されているとは限りませんので、事前に確認されることをおすすめします。
また動画配信サービス(Netflix、Hulu、Disney+など)を活用するのもおすすめです。
動画配信サービスによっては、日本語字幕を消せない、英語字幕表示ができないサービスもあります。
自分の観たい動画、自分の視聴スタイルに合わせて、動画配信サービスを選ばれることをおすすめします。
英語字幕について
英語多観では字幕なしで観ることをおすすめします。
ただ字幕なしで観ることがつらい場合は、字幕で観てください。
英語字幕がおすすめですが、観るのがつらければ、はじめは日本語字幕でもOKです。
- ときどき日本語字幕を消してみる。
- 日本語字幕を英語字幕に変えてみる。
- 英語字幕で観て、気が向いたら字幕を消してみる。
- 字幕なしで観て、聞き取れなかった、気になった場面だけ英語や日本語の字幕を観る。
などなど
理想は字幕なしで観ることですが、英語学習においてもっとも大切なことは、継続することです。
どんなに素晴らしい方法でも、継続できなければ効果はありません。
継続して行けば、字幕なしで観ることもできるようになってきます。
まずは自分が続けられるように、英語多観を楽しむことが大切です。
自分に合った方法にアレンジしながら英語多観をされることをおすすめします。
さらに効果を高めるためには
映画、ドラマ、アニメを英語で観た後に、原稿(スクリプト)を読むこともおすすめです。
映画の原稿(スクリプト)とは、英語のセリフ集のようなものです。
「peppa pig script」のように「題名+script」でインターネット検索すれば、ほとんどの映画、ドラマ、アニメのものが出てきます。
英語多観に加え、英語多読(英語をたくさん読む)をすれば、英語力が更に身に付きやすくなり、動画を英語で楽しむことも早くできるようになります。
一度観た映画、ドラマ、アニメの原稿(スクリプト)であれば、文章を読みながらそのシーンを思い出しながら読むことができるので、想像以上に英語を読むことを楽しめるはずです。
最後に
英語は楽しみながら学習することができます。
英語を習得するためにもっとも大きな原動力は、英語で何かにハマることです。
好きなことを英語で取り組めば1年でも、もっと短い数か月でも劇的に英語力は変わります。
今回紹介した英語多観以外にもいろいろな方法があります。
- 英語多読であれば、英語の絵本、小説、漫画を読む。
- 英語多聴であれば、英語の曲、ラジオを聴く。
- 英語でゲームをすることもおすすめです。
英語学習は、自分が楽しめるものが見つかると、飛躍的に英語力を伸ばすことができます。
ぜひ英語でなにかにハマってください。
1年後には驚くべき英語力が身に付いているはずです。
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